看護師として働きはじめて間もないときは、業務に慣れるので精一杯で、患者さんに向き合えないことに悩むかもしれません。
覚えることも多く、「看護師としてやっていけるかな」という、大きな不安がよぎる瞬間も出てくるでしょう。
しかし、そんな大変な中で、ふとしたやさしさに出会うこともあります。
実際、患者さんが新人看護師を気遣い、ケアや接し方のノウハウをアドバイスしてくれるような事例もあります。
看護師と患者さんという立場があったとしても、本質的には人と人との付き合いであり、患者さんとの温かい瞬間に遭遇することは幾度とあるのです。
患者さんとの関わりに苦手意識を持ったり、不安がったりする方もいますが、患者さんの存在自体が励みになるケースもあることは、ぜひ知っておいてほしいです。
新人看護師のうちは、患者さんの気持ちになかなか気付く余裕すらないでしょう。
相手の立場に立って看護しているつもりでも、多くのベテラン看護師と向き合っている患者さんからすると、色々違いが見えているものです。
特に患者さんは、闘病中の不安や孤独もあり、看護師一人ひとりの動きや言動を気にするものです。
はじめのうちは上手く立ち回れないかもしれませんが、先輩看護師の動きを真似したり、患者さんに直接要望を聞いたりして、改善のための行動を実践することが重要です。
行動の改善を日々意識すれば、看護師として確実に成長することが可能です。
さまざまな患者さんとの関わりは、スキルや人間性を高める糧になります。
勉強させてもらう気持ちで、相手と真摯に向き合いながら看護に励みましょう。
とはいえ、新人時代は業務や患者さんのことで悩みが尽きないものです。
そんなときは、看護師として悩み、葛藤しているのは自分だけではないことを思い出してみてください。
先輩や同期に相談するほか、ネットにアップされている看護師の体験談や患者さんとのエピソードを読むなどして、同業者の声を聞くことをおすすめします。